「サルシカ田んぼの稲刈りなのだ!」第429回サルシカ隊がいく

投稿日: 2016年09月13日(火)09:44

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実りの秋!
収穫の秋!
稲刈りの秋〜!!!!

今年もサルシカの田んぼは、こんなに見事に稲穂が実りました。
ご協力していただいたみなさん、本当にありがとうございます!

三重県津市美里町平木。
サルシカ秘密基地から徒歩5分のところにあるサルシカ第二田んぼは、すべてではないけれど、なるべく人の力で米をつくろうとがんばっている田んぼである。
だから、田植機や稲刈り機も使ってるし、草刈機もぶんぶん回してます。
ムリのない程度に、昔ながらの米づくりをやっているわけですね。

農薬もほとんど使っていない。
だからカメムシやトンボやバッタがうなるほどいる。
虫に食われて黒い部分がある米が多いけれど、味には関係ないからいいのだ。

しかし考えてみると、普通1枚程度の田んぼならば、お父さんひとりで管理している。
ときおりお母さんに手伝ってもらうぐらいでやりきるのが普通であろう。

その田んぼに田植え、稲刈りだけで30人ほどの人間がかかわっているのが、サルシカの田んぼ。
製造原価から値段をつけたら、トンデモナイ価格になってしまうだろうなあ。

ある意味、すごくゼータクな米づくりなのである(笑)。

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稲刈りのこの日、サルシカ秘密基地は、集落のコミュニティ・カフェの開催日であった。
早く到着した稲刈りの参加メンバー徳田夫妻、イクラちゃん、高木さんなどなど、お母ちゃんの200円モーニングを堪能。

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午前9時。
参加者が全員集まったところで、カフェが続く秘密基地から田んぼに向けて出発〜。
みんなで荷物を手分けしてもって、ぷらりぷらり歩いていく。

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じゃじゃ〜ん!!!
こちらが、サルシカ第二田んぼ!!
後ろに広がる山と黄金色の田んぼのコントラストが美しいでしょ!!

この田んぼに来るには、人の田んぼのアゼを通ってくるか、人の庭を通って細い道でくるか、その2種類しかない。
つまり大きな機械は絶対に入らない。

なのに、イノシシやシカはどんどん入ってしまう、動物たちにやさしい田んぼなのである(笑)。

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これが、サルシカ米。
そういや、最近、名前をつけたのです。

経ヶ峰の清流が生んだ『山の真珠米』。

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田んぼを貸してくれている西川のお父ちゃんの指示に従い、みんなで動く。

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まずは獣害対策として田んぼを囲んでいるネットを外す。
そしてポールも撤去。

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ポールやネットは来年も使うので、丁寧に片付けなければならない。

が!
大工のT橋と左官の小山さんは、いきなりネットをからませる。

「あ、何やってんだよ〜」
「T橋さんがわるいんじゃないですか!」
「人のせいにするな」
「ああ、もうだめ、どんどんこんがらがる〜」

そんな大人たちの様子を、ジャガー大西の娘(高校3年生!)が笑って見ている。

「ああいう大人にだけはなっちゃいかんよ」

わたくしは隊長として、そう伝えさせてもらった(笑)。

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「さあ、刈り始めようぜ〜!!!」

まずは人力で可能なところまで稲を刈る。

腰を落とし、カマを引く。
そして稲を束ねておいていく。

それだけの作業だが、これを続けるのはかなりしんどい。
すぐさま汗が鼻の頭からしたたる。

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久しぶりに登場!
サルシカ秘密基地の棟梁、大工のT橋さん!

彼は木の家をつくる大工だ。
壁には竹を編み、土壁を塗る。
そんな昔ながらの家づくりをしている(もちろんそれ以外もしてるけど)。

土壁には、ワラが必要。
が、いま、ほとんどの稲作農家はコンバインで収穫をするため、ワラは粉々にされて田んぼに捨てられる。
だからワラを手に入れるのが大変なのだ。

サルシカのワラは、大工のT橋さん、左官屋の小山さんに提供している。
われわれのコメ作りには、まったく無駄がない。

昔ながらのコメ作りがいかにすごいかがわかる。

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ワークショップ高木も参加。
すみすの店作りでは本当にお世話になった。
あれ以来、町で飲んでばっかりのイメージを脱却するため、さわやかな親父を演じつつ(笑)。

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左官屋の小山さん。
稲刈りの腕もプロ級。

実は彼は自然農法でコメづくりをしていたこともあるらしい。
サルシカ農業部にスカウトしたいが、今や貴重な存在となりつつある昔ながらの左官屋さんだからなあ。
本人がよくても、まわりが許さないだろうなあ(笑)。

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劇団員イブキ。
役者は顔が命なので、虫に刺されぬよう顔を覆っている。

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人力でも、たくさんいると早い。
どんどん刈られていく。

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こちらはワラを束ねるチーム。
天日干しのはさがけをするので、ある程度の太さで束ねていかねばならぬのだ。

2016年の稲刈り。
思っていた以上に順調にスタートした。

次回につづく。